目指せ!全国ヒット 水質自動検知システム 

無線付きカメラで魚監視
 浄水場の水質を常時検査すれば、河川から毒性物質が流れ込んでも早期に発見し対応できる。当社が開発した魚を使う水質自動検知システムは常時検査のニーズに応えられる。
 金魚約十匹を入れた水槽を浄水場に置き、浄水層から水を引く。その水槽に向けて無線通信機能を備えたカメラを配置し約2-5秒ごとに自動撮影を続ける。画像は水質監視システムのある管理棟のパソコンに無線構内情報通信網(LAN)などで送信する。
 画素数分布で見る水槽内の金魚の位置が、前回までの画像と比べ全く変わらず、それが長時間続けば,金魚が毒物を吸い死んだ可能性が高いと見なす。河川から浄水場への給水を自動的に止め、指定先に停止を伝える電子メールが届く。
 その後、最新の水槽の画像を送るようにメールで指示。受け取った画像を見て異常がないと判断すればメールを送り給水を再開できる。
 魚の活動が鈍る冬季の動きなども織り込み、短時間の魚の動きと長時間な魚の動きの両方から異常を判断する。
同システムのソフトウェア代や設置手数料などを含めた価格は仕様などにより異なるが三百万-五百万円。昨年、長野県宮田村の浄水場「上の宮浄水場」に同監視システムを納入している。(談)
[2003.4.7 日本経済新聞 より引用]

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